2009年6月27日 お遍路の旅
2009年7月6日
「四国八十八カ所 第65番~70番札所」
軽やかなリズム音が・・・夢心地の中で泳いでいる私の小さな耳の入り口をたたきます。
本日のお遍路は、前回と同様に週末の溜まった寝不足による重い身体にムチ打っての早朝強行となりました。
昨夜は、直営店舗の各ブロック長と部門のマネジャー達と13名で、我が家の中庭で「焼肉パーティー」で盛り上がりました。4人掛けテーブルと和卓にそれぞれ、ビール、発泡酒やウーロンで乾杯~! それにしても皆な感心する程良く飲むもんです。
社員達との飲食は、遠慮ない醜態振りで最高に盛り上がります。
城内ブロック長は、冷たいコーラーに焼肉と、キムチ盛りご飯を片手に「やっぱり焼肉には生のコーラーがええわ~!」すかさず、横から深田ブロック長の蹴りが入ります「お前な、ほんまにええかげんにせえよ!」(お互い様なのですが)
終宴の跡に残った残骸と跡片付けで24時でした・・・・。
第65番 三角寺(さんかくじ)
バスを降りて、タクシーに乗換えて寺の駐車場まで上ります。
寺の入り口は、自然石を組み合わせた2段階の石段です。初めの石段は少し緩やかですが、上段はかなりの急坂で全73段ありましたが、既に私の太ももが鳴いています。
境内に入ると、三角形の池があり、その中の島に大弁天が祭られています。
このお寺は、イボとウオノメに御利益があるそうで、薬師堂と山桜に御参りすると良いそうです。山桜は樹齢300年の大木です。隣には、小林一茶の句俳碑が建立しています。
帰りの石段もかなり急坂で足元がフラツキます。お天気は、曇り空模様で陽が差さないので暑さがしのげ助かります
第66番 雲辺寺(うんぺんじ)
讃岐国 香川県 涅槃(ねはん)の道場 第66番雲辺寺から第88番大窪寺へ
雲辺寺から、巡礼の旅は「涅槃の道場」に入ります。
雲辺寺には、歩いて登ることもできますが、急勾配の険しい山の為、今ではロープウェイを利用して上ります。
ロープウェイ出発時間は1時間に3本となっているので、12:40分に乗ることとなり、先に昼食を頂くことになりました。
~ 昼食 ~ サービスセンター
温うどんに弁当・・・大変ご馳走様でした。
雲辺寺は四国霊場で最も高い所(標高927メートル)にあるお寺。
ロープウェイ乗り場前には、数軒のお土産売店が並んでいます。焼きだんご屋、
たこ焼き屋の軒先で「シルバー色に輝く招き猫」を見つけました。
ロープウェイは約7分間で到着です。降りると直ぐに見事に連なる「青い紫陽花」が目に飛び込んでまいりました。綺麗な青色をつけております。
山頂駅からは、左右に徳島県側と香川県側とにプレートが敷かれていました。
以前もどこかで同じ様に県境のプレートをみたことがありましたが、残念ながら思い出せません。
杉の巨木が覆う参道の両側には、五百羅漢が座し、独特なお顔が参拝者をひきつけます。
このお寺は「おたのみなす」で有名です。成す=願いが成就する茄子が設けてあり、その上に座って祈願すれば願いは成就するのです。折角ですから私達夫婦も「おたのみなす」にあやかり祈願しました。
(家内安全健康・事業繁栄・社員幸福・社会貢献・・・)
欲張りすぎです。
祈願成就の「マニ車」にも初めて触れました。
帰りは13:40分のロープウェイに並んで乗ります。車内のマイクから流れる若いガイドさんのかわいい声を聴きながら到着です。
第67番 大興寺(だいこうじ)
仁王像は高さ3メートルを超え、顔面には気合いが満ちていました。
その裏側には、こちらも3メートルを超えるでかい2足のわらじが奉納されていました仁王門をくぐり、手入れの行き届いた植木を過ぎると、カヤの大木があります。
建て看板には樹齢1200年と説明がありました。そのすぐ上には、楠木(クスノキ)があります。壮大な大木が石段にそれぞれ、空に向かって高くそびえております。
こちらも樹齢1000年と説明がありました。
その向かい側には「石造り五重の塔」がありました。
石階段を上ると、縁起の良い「三本葉の松」が立っております。
ご自由にどうぞと松葉が置いてありましたので、夫婦で一つずついただきました。
第70番 本山寺(もとやまじ)
仁王門は大きな屋根の安定感のある建物で「重要文化財」になっています。
赤い仁王さんに迎えられて入ると、正面奥に単層寄せ棟造り、本瓦葺きで国宝にもなっている本堂があります。
その手前右に大師堂、本堂左には立派な「五重の塔」があり、ゆったりとした落ち着きを感じました。
天候は曇りが晴れて、徐々に暑さが厳しくなってまいりました。暑い中でのバス乗り降り、境内移動、石段登り降りで、体力的にはかなり辛くなってまいりました。
汗を拭くハンカチも、かなり疲れてきました。
お経の声にも力が弱くなり、気を引き締めるために、拳に力を入れ大きな声で唱えました。
第68・69番 神恵院・観音寺(じんねいん・かんのんじ)
仁王門前に立つと、右には「四国第六十八・六十九番霊場」左には「七宝山 観音寺
神恵寺」と2つの札所が大きく書かれていました。ここは四国八十八カ所唯一の、一境内2札所です。同一境内なので移動がなく、本日の暑い巡礼の最後にして、ごほうびをもらった気持ちになります。
明治初期の神仏分離令などの関係で、同じ境内に神恵寺と、次の観音寺があるのです。
6月中旬には、神恵寺はあじさいの寺になり、あじさいの花が咲き誇っていました。
観音寺の本堂は、朱塗りの建物で、国指定の重要文化財になっています。軒下にたくさんの折り鶴が奉納されていて、親しまれていることが伝わってきました。
神恵院に参拝したあと、先達さんより「山の中腹に銭形展望台があるので、折角ですから行きませんか」と奨められ、徒歩往復で20分程度の道のりをフラフラになりながら、最後の持てるパワーを振り絞り、一歩一歩をかみ締めるように登りました。家内は元気に私よりも前を登っています。チドリ足でやっと展望台に到着すると、なんと眼下には、パノラマ180度の瀬戸内海が一望に拡がり、夕陽が迫りくる別世界が待ち構えておりました。
足もとから広がる公園の真ん中に、白い砂浜で巨大な銭形「寛永通宝」が彫られています。
西122メートル、南北90メートル、深さ2メートル、周囲345メートルもあるそうです。ここには瀬戸内海をバックに幻想の世界があります。他の観光客はカメラアングルを楽しんでおりました。私達夫婦は方々の旅行に行っておりますが、巨大砂の銭形は初体験でした。
展望大に流れる海からの潮風は、今日一日疲れた身体にとても心地よく、最高の癒しとなりました。
今回のお遍路は、寝不足と強い日差しによる暑さで身体はフラフラです。
最後の展望台からの景色には癒されましたが・・・少し・・疲れました。
早足でバスに飛び乗ると、強力な磁石となった座席にいきなり吸い込まれました。
瀬戸大橋を走る車内から、傾き始めた夕陽は本日の疲れを優しく包み込み、バスの心地よい揺れは、瞬く間に、夢見る揺りかごへと変わりました。
本日の出会いに 感謝合掌!
カテゴリ:心の修行・四国のお遍路の旅日記