「WL根幹思想:自因自果」

2016年3月25日

『道経筆録』
~WL根幹思想:自因自果~    WL代表 江口 歳春

私が社員の皆さんにいつも講話している「WL根幹思想」については、
PNさんにも良くご理解いただきたい人生における重要テーマと捉えておりますので改めてご説明します。

最近では「自業自得」(じごうじとく)という言葉を聞く機会が少なくなった様に思いますが、
「自業自得」とは、経営計画書(P15)に記載しております「自因自果」(じいんじが)と同じ意味であり、
皆さんも日常生活において耳にする言葉と思います。
私達が最も知りたい「運命の仕組み」を一言で表されているのが「自業自得」という言葉です。
「業」とは「行為」のことですから、「自業」は自分の行為。「自得」とは「自分が結果(運命)を生み出す」と教えられている言葉です。
「自業自得」と聞きますと、悪い運命(不幸や災難)が現れた時にだけ使われる言葉のように思われがちです。
例えば、家族や同僚から、「体に悪いからタバコはやめたほうがいい」と勧められても一向にやめず、
吸い続けて病気になった場合「あれは自業自得だよね」とささやかれます。
日報をアップしたつもりで不備があって上司より叱られたのは、
アップを確認していなかった「自分のせい」であり「確認を怠ったのだから自業自得」と言われます。

しかし「業」とは「悪業(悪い行為)」だけのことではなく、「善行(善い行為)」も「業」なのです。
“何千回と実験を失敗しても、諦めず研究を続けた結果、大発見をしてノーベル賞に輝いた。”
こんな場合も、「諦めずに研究に励んだ」という自分の行為によって、
「ノーベル賞受賞」という結果を得たのですから「自業自得」です。
友達がカラオケ等で遊んでいる時も頑張って仕事して成果を挙げ、早く出世できたのも「自業自得」なのです。
自分の行為によって得た結果ですから、善いも悪いも、自分に現われる運命の全ては「自業自得」なのです。
大根の種を撒けば大根ができます。スイカの種を撒いても絶対にメロンはできません。

本当にその道理を認識していれば、ミスを起こしたり成果が上がらないとき、
自分の行為をかえりみることなく、上司のせいにしたり憎んだりしているのは、
いかに愚かなことか知らされるでしょう。
分かり易く言えば「撒いた種は必ず生える。撒かぬ種は絶対に生えぬ」ということです。

もっと端的に言えば、現在自分自身の待遇や取り巻く身辺で起こっている全ての事象は、
自分自身の過去の言動そのものの結果なのです。全ての結果には100%原因があります。
バスや飛行機墜落事故も原因があることは皆さんが承知している通りであり説明は不要でしょう。
であれば、「頑張っているのに上司や店長が評価してくれない」「成果が上がらないのは会社や上司のせい」
「店長が対話してくれない」・・・よく考えてみれば全ての原因は自分自身の言動にあることが悟られることでしょう。

では、良い成績成果、多くの収入を得る、幸福な人生を得るにはどうすれば良いのか? 
答えはお分かりの通りです。約束を守る、誰にも負けない努力をする、いわゆる善い行いを実行することです。
悪い結果を避けたいのであれば、悪い言動を行わなければよいのです。
言葉遣いを正し誠実な言動を行う、5Sを励行する、それらを集約し経営計画書に記載している言葉が
「廃悪修善(はいあくしゅぜん)」の勧めです。
人生は自身の行為そのもので創造される事実を認識すれば、
人が見ていないからゴミを捨てたり、金品を盗む行為が、やがてどんな運命結果をもたらすかの説明は不要でしょう。

原因に対して結果が起きます。問題に対する本質的な対処が行われていれば、
思い通りの結果が出ないことはあっても、徐々にそして確実に思い描く結果に近づいていくことができます。
本当は自分でも分かっていることなのに、ついつい、「違うところに原因がある」と問題の本質をすり替えたり、
「頑張った自分を褒めてあげたい」といった問題への対処をごまかすからです。上手くいかない理由に対して、
「聞いたこともないような新しい理屈」を持ち出したり、理解できない論法だったりすれば、
それは間違いなく「屁理屈」であり、問題のすり替えと思って間違いありません。
大事なことは、難しい理論理屈で考えることではなく、本質に立ち返って最も重要な原因に一つ一つ、確実に対処していくことです。
表面上の対処では、そのときは誤魔化せても、必ずまた同じことが繰り返されます。
あなたは、失敗したときに本質的な原因を改善しようとしているでしょうか? 善い人生(結果)は善い言動(原因)からしか生まれないのです。


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