人事異動評価の正しい認識

2015年5月28日

『道経筆録』
新年度~人事異動評価の正しい認識~        WL代表 江口歳春

皆様のお陰様で第24期新年度を迎えることができました。
心より社員の皆様、加盟店様、お客様、協力業者様のお陰様でありお礼と感謝を申しあげます。

今回は新年度に際して評価や人事異動についてお話します。
WLでは半期を終えると正社員の個人評価を行ないます。
そしてその評価結果をベースに一部人事異動も行ないます。
会社リーダーである私は理念経営を業務推進の指針とし、その追求に向け経営戦略を立案し指示を行ないます。

必要戦略は多種となりますが、重要戦略の柱に人事戦略があると考えております。
店舗運営においても同様でありCS向上のためには、何よりも人事戦略が重要となります。
誰に何を任せるのか、計画的な人材育成をどうするのか、会社リーダーや店長の決定に対して実行推進するのは、全て人ですから人事戦略は組織の要諦となるのです。

皆さんの関心の高い評価と人事異動について私の見解結論を先に述べます。
「上司からの評価は正当ではなく、人事は不公正である」と理解し組織として受け入れなければならないものと認識することです。

私は過去にサラリーマン生活を約14年間過ごしましたので、多くの評価や人事異動を経験しました。
その中で上司と部下の評価結果は決して一致しないものであると悟りました。
それば双方の過去の経験やスキル、思考力と将来展望する点が相違するからです。
小学生が考えるものと中学生や大学生のレベルが相違するのと同じです。
人は自分の知識や体験、思考の中でしか判断することはできないのですから、評価結果は自身と上司採点とは相違することが当たり前なのです。
店長に気づくことが新人PNさんには気づかないのは当たり前なのであり、リーダーの気づきと部下の気づきは乖離が存在するのです。

ですから業務評価は他人上司が行なうものであり、上司からの評価結果を謙虚に認めることが大事になるのです。
納得できなかったとしても評価とはそういうものなのです。

自身の頑張り取り組んだことは十分に理解できますが、同時に他の社員も同様に自身としては頑張ったと自負しているのです。
リーダーは成果に順位をつけてみるので、どうしても部下の自身評価とは相違します。
人は誰でも自身を保護し甘く評価するものであり、他人には厳しく評価する傾向にあるのは否めません。

それぞれが、これまでの人生における価値観を持っているので、その色メガネを通して世の中を見識しているのです。
色メガネをかけ換えれば違う視野が広がり見える景色は変わることをパラダイムシフトと呼び、自分の見識や世相観を変えることです。
時には上司の評価結果を謙虚に受けとめ反省し思考を少し変えることも、自分自身を成長させるためには必要不可欠です。
組織や世間の評価は、他人が勝手な判断で行なっているのです。

もう一方では自身に対する自己評価も非常に大事です。
この評価は簡単に行なうことができます。
他人と比較しない評価です。
相対評価とは他人と比較すること(社会や組織)ですが、自己評価は、自身の過去や前年との比較を行なうことです。
前年の自分と比較し目標化及び約束したことがどれだけ実行されたか。
前年と比較してスキルアップができたか否かを評価し自身を褒めてあげることができれば成長の証です。
反省が多ければ上司の評価も正しいかもしれません。

もう一つ評価に対して非常に重要なことがあります。
先に「上司からの評価は正当ではなく、人事は不公正である」とお話しましたが、仮に評価が間違っていたり、不当であったとしても「長い人生においては、やがては正当な評価が下される」ことです。
間違いなくでこぼこ評価の延長線上には、正当な評価結果が訪れるのです。

私は、常に自分の人生は自己責任であると認識し伝えております。
結論として自分の蒔いた種は自分が刈り取らなければならないし、蒔いた種は必ずは生えるのですから、人生の評価はいずれ正等な結果として表れるのです。
ですから日々誠実に前年や先月以上の努力を真摯に行い自己修養に努めることこそが肝要なのではないでしょうか。


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