「ありがとう」は元気の源
2015年7月29日
弊社では毎月全社員が参加して、道徳について学ぶ場としてモラロジー勉強会を開催しております。
今回の勉強会は、「ありがとう」は元気の源という題材をもとにディスカッションを行ないました。
以前、新卒採用時に私が学生の皆様へこのような問い掛けを行なったことがあります。
それは、「感謝の反対は何でしょうか?」というものです。
「より多くのお客様に感動と満足を提供し、より多くの“ありがとう”を集める」という経営理念を掲げている弊社では、
感謝の反対語を「当たり前」と定義しています。
それは、現状を当たり前と思わず、仕事ができる環境を有り難いと感じられる心が、
人生を豊かにすると考えているからです。
それでは私達は一体何を追求して生きているのでしょうか。
果たして富や名声といったものばかりを追求しているのでしょうか。
或いはそういった方もいらっしゃるかもしれません。
価値観は皆異なるものなので一概にはいえませんが、おそらく共通認識として、
「誰もが幸せを求めている」こちらに共感するところなのではないでしょうか。
一見、「お金 = 幸せ」と直結するように思えるかもしれませんが、
私の考えでは物欲だけで幸福になることはまず有り得ないと思っております。
お金は物欲を満たすための道具でしかないのです。
確かに、欲しい物が手に入ったその瞬間には非常に嬉しいものです。
念願のマイホームが購入できた、楽しみにしていた旅行ができた、美味しい料理屋で食事ができた等、
いずれもその場では満足することでしょう。
しかし残念ながら、この満足感というものは長く続きません。
物欲は次から次へと湧いて来るものだからです。
それでは改めて、幸せとは一体どのようなことを示すのでしょうか。
シンプルですが幸福という定義は、各々が心に抱く満足感、充足感だと思います。
皆さんはどんな時に心の充足を感じるでしょうか。イメージを膨らませてみてください。
自分が役に立てている、必要とされている、店長からまたは上司から認めてもらえている等、
そういった体験を通じて感謝すべき対象に気付き、
コミュニケーションを図ることでようやく幸せを感じられるのだと思います。
皆さんも幸せになりたいのであれば、幸せになるための種を撒いてください。
ここでいう幸せの種とは何でしょう。
それはこれまでの話にもあったように、感謝するということ、すなわち感謝する力を磨くということです。
しっかりと周囲へ感謝の気持ちを伝えれば、必ず感謝の芽が生えてきます。
また、弊社には「ありがとうカード」という文化があります。
名刺サイズのカードに感謝の気持ちを記し、その相手に渡すというシンプルなものです。
従業員同士で小さな行ないに感謝し合い、気配り力を高めること、
それによってお互いのコミュニケーション向上を図り、円滑な人間関係の構築を目的として実施しております。
極端な発想かもしれませんが、初めのうちは心がこもってなくても良いです。
書き続けてさえいれば、いずれ自分の心は大きく変わって行きます。
本日の出来事を振り返り、一生懸命思い出して記入する。
そのプロセスの中で、他人様の良いところを見つけられるよう、
自分の視野が少しずつ拡がって行き、感謝力は確実に磨かれることでしょう。
あなたの周囲に溢れる些細な出来事にも気付き、
しっかりと感謝をすることで、「ありがとう」が元気の源と成り得るのです。
株式会社ウィズリンク
代表取締役社長 江口 歳春
カテゴリ:「道徳勉強会」